ハウスメーカー、工務店、建築士、大工さん…家づくりは誰に頼めばいい?
- okubosouken
- 2024年6月4日
- 読了時間: 6分
こんにちは、釧路で住宅建築・リフォームを手掛ける大久保創建 代表の大久保猛です。
ハウスメーカーで20年以上、約2,000件の住まいづくりをお手伝いしてきた経験から、いい家づくりについてのノウハウをお伝えしていきます。
ハウスメーカー、工務店、大工さん、建築士…それぞれどう違うの?
家を建てるとき、どこに相談するとよいでしょうか?
テレビCMをやっているハウスメーカー? 街で看板を見かける工務店? 知り合いに紹介される大工さん?とりあえず家を建てられそうなところで思いつく会社や人に相談してみようと思ったりしていませんでしょうか?
実は、一番最初にどこに頼むかはとても重要です。なぜなら、それぞれに特徴とメリット・デメリットがあるからです。さらに多くの場合、一番最初に相談した先で話が進んでいってしまいます。それが後から「思っていたのと違う…」と最終的な不満になってしまうケースもあるのです。
みなさん、おなかが空いたときにどんな店に入りますか? 仕込みにこだわった蕎麦屋さん? メニュー豊富な街の洋食屋さん? それとも大将が一人でやってるラーメン屋さん? 好みや気分に合わせて、どんなお店に行こうかな、と考えてからお店に入りますよね。 住宅も一緒なんです。 それではそれぞれの家づくりを行う会社の特長を見てみましょう。
テレビや展示場で有名なハウスメーカー・住宅メーカー
テレビのCMや新聞チラシや住宅展示場などでもよく目にする有名な住宅メーカー。よく「ハウスメーカー」などと呼ばれたりしています。
ハウスメーカーの特徴はおおまかに言うと、決まった住宅商品・工法で建てる会社です。住宅を建てるときには様々な工法があります。みなさんも、ツーバイフォー、木造の在来工法、軽量鉄骨造…なんて言葉を聞いたことがあるかもしれません。ハウスメーカーは、それぞれに自分たちが強みにしている工法があり、その工法で住まいを建てることを得意としています。
メリットは工法や、標準の間取りプラン・仕様が決まっているので、住宅性能や品質が一定で高いことと、建てたあとのアフターサポートがしっかりしていることです。一方で、例えばそのメーカーが得意としていない工法や、オリジナリティの高い設計・仕様への対応が難しい場合があります。金額はやや高めです。
その街を中心に住宅建築を行う工務店
工務店の定義は幅広いのですが、一般的には一定の地域内で住宅建築を行っている会社を指します。会社の規模も、大きなところから小さなところまでさまざまです。
工務店の特徴は、会社の規模や特徴もさまざまなので一概には言いにくいのですが、工法や間取りなどに縛りがなく、どんな希望にも対応してくれる点です。工務店の多くは自社内に設計担当、工事担当がおり、どうやって希望の建物を建てるかを自社内で確認しながらプランづくりができます。
メリットは希望にあった間取りを実現しやすいこと。また予算に応じた家づくりが可能なこと。一方で、希望をしっかりと聞いてプランに落とし込んでくれる担当者と進めないと、なかなか要望が伝わらなかったり、想定と違うプランになってしまうなんてこともあります。
一人親方、大工さん
「知り合いの大工さんに建ててもらった」という話をお知り合いから聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。大工さんに建ててもらうというのも、特に地方都市ではよくある家づくりの方法です。
そもそも家を建てる実際の作業を行うのは大工さんですが、ここでいう大工さんは「一人親方」と言われるような方。ハウスメーカーや工務店に依頼すると、多くの場合は打ち合わせをするのは営業担当や設計担当で、実際に建てる大工さんと家づくりについてコミュニケーションを取る機会はそんなにありません。しかし一人親方の大工さんに依頼すると、顔が見える人と打ち合わせをしながら建てられるので安心だという声も多いです。
メリットは、一般的には会社を持たずにやっている方が多いので、諸経費が安くすむ場合が多いこと。一方で設計や設備などは他社に依頼して進めることが多いのと、大工さんは現場にでていることが多いので打ち合わせの日程が取りにくかったり、工期が長くかかりがちな点は知っておきたいところです。
建築士に依頼
建築士に依頼するというのも家造りの方法のひとつです。コンペや有名な建築を手掛けた建築士に依頼してカッコいい家をつくりたい、という方もいるでしょう。家づくりをする上では設計という作業があり、建物の構造に問題がないかは建築士がチェックするので、大抵の家造りには建築士が関わっています。
建築士に依頼するメリットはデザイン性の高さ。設計・構造の専門家なので、たとえば2階が迫り出した家、壁が斜めの家、特殊な建材や意匠を取り入れた家など、オリジナリティの高い住まいづくりに一緒に取り組んでくれます。一方で建築士ごとにデザインや工法などのこだわりがある場合が多く、ご自身と好みや価値観が合わないと思うような住まいが実現しにくいことがあります。また特殊な工法・建材を用いると高額になるケースもあります。
自分にぴったりな家づくりは誰に頼めばいい?
それぞれの特徴を簡単にご紹介しましたが、それでもどこに頼めばいいかわかりにくいですよね。自分に合った家づくりを頼む先をどう選べばいいか。そのポイントはずばり「いろいろな家を見る」こと。ハウスメーカーであれば住宅展示場や見学会で建てた家を見ることができます。そのときに工法や特徴、他社との違いを聞くといいでしょう。工務店も完成見学会を行う会社もありますし、だれかの家に行って「いい家だな」と感じたらどこで建てたかを聞いてみてもいいでしょう。
一方で気をつけたいのは、会社によっては、一度見学したり相談したりすると、しつこく営業をしてくるところもあります。ぜひ一社だけを見て決めるのではなく複数の会社を比較して、しっくりくるところを選んで下さい。
ちなみに大久保創建は、上の分類でいうと工務店になります。もともと私はハウスメーカーに長く勤務していたのでハウスメーカーのメリット・デメリットも良く知っています。ご希望をお聞きしてお客様にあったプランや工法を幅広く提案させていただけるのが当社のメリット。もちろん、いろいろな会社と比較していただくのも大歓迎です。
建てる・建てないは別として、家づくりを何からはじめたらいいのか分からない、どんな会社に頼めばいいのか分からない、という方は相談だけでも構いません(相談は無料です)ので、お気軽にご連絡くださいね。
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